平成29年度献血活動報告 2017/11/25
平成29年度献血活動報告
ー厚生労働大臣賞受賞ー
去る8月31日(木)、兵庫県公館にて、本校の長年の献血活動に対し、「厚生労働大臣賞」が授与されました。
ここでは、その様子とともに、本校における献血の取り組みをご紹介したいと思います。
○授賞式当日、兵庫県公館にて記念撮影
兵庫県公館にて兵庫県献血功労感謝のつどいが行われた。本校は長年の献血活動を評価され、このたび「第53回 献血運動推進全国大会」において、たいへん名誉ある「厚生労働大臣賞」を受賞することになったのだ。
わたしたち生徒会はその受賞の知らせを聞くまで献血について特別な意識を持っていなかった。
しかし過去にさかのぼり本校の歩みをたどるうち、私たちの先輩方が当たり前のように取り組んでいた献血活動が長年継続されたことや、多くの生徒が快く協力してくれたことがデータから読み取れた。
資料によると、本校において献血活動がはじまったのは昭和54年9月からのようだ。
当時、姫路赤十字病院に勤められていた岩本さんという方が、本校創立者である前理事長先生とご縁があり、当時の若い人の血液不足について話をされたことがきっかけだったそうだ。
そこで私たちは実際に岩本さんにお会いし、インタビューをさせていただいた。
岩本さんの話によると、当時は献血バス2台が朝からフル回転で、生徒が長い列を作って順番待ちをしていたらしい。
年2回に分けて献血を行った年も多く、昭和56年の献血者数は、9月に338名と12月に163名で合計501名もの数におよんだそうだ。
現在は、文化祭の一日を利用して、3時間程度を献血活動の時間としてあてている。
事前に献血活動に協力してくれる生徒を募集し、教室で呼びかけ、説明し、啓発活動を行う。
文化祭のオープニングセレモニーでは、保健所の方に、「献血の重要性」のお話をしていただく。
当日の献血のお手伝いは、自主的なボランティアの生徒によって運営されている。
献血バスを配車し、文化祭の合間に生徒が献血をしにきてくれる。
去年は47人の献血者があった。
今回の調査で、本校はこれまでにも4回賞をいただいていることがわかった。
先輩方の取り組みが現在につながり、そして今回このような形で評価されたことは、わたしたちの今後の励みでもあり、とても名誉なことと誇りに感じた。
今まで当たり前のように行っていた献血活動が、先輩方の長い伝統に支えられてきたこと、そして献血に携わる多くの人々の協力があったことを知ることができた。
そして改めて、誰かのために協力することの大切さや、助け合う心、また継続していくことの重要性に気付くことができた。
『これからも献血に協力することで、学校をあげて「いのちの大切」さや、「助け合う心の大切さ」を育み伝えていきたい。』
と、生徒会副会長の薮口辰弘くんは神戸新聞社の取材に答えていました。
○教職員献血研修実施
校内の教職員も、研修の時間を設けて献血について学びました。
○市川町役場にて献血活動報告
平成29年9月25日(月)市川町に厚生労働大臣賞受賞の報告を行い、
市川町副町長様より、直々にお礼の言葉を頂戴しました。
「市川高校の37年間の献血活動は全国でも珍しく、
この度頂いた賞は最高位の賞。
市川町としてもそのような活動をしている高校が地元にあるのはとても誇らしい。
名誉なことと喜んでいる。」
これまでの調査から、卒業生を含む本校の生徒約5800名が献血活動に協力したことになります。
(全国では輸血が年間500万人、献血を行っているのは全国で120万人。)
現在では年に1回、11月の文化祭を利用して献血活動を行っています。
(昨年度は、47名が献血に協力してくれました。)
昭和54年から続くこの活動は、過去において4度の表彰を受けているそうですが
今回の「厚生労働大臣賞」が最高位の賞だというこです。
校長先生は、
「今後もこの伝統を守っていきたい」
と感謝の意とあらたな決意を述べられました。
最後に市川町副町長様より、
「今後も献血が必要、是非これからも協力してほしい」
というお言葉を頂きました。