3学年坐禅錬成 2022/10/27
3学年坐禅錬成
令和4年10月20日(木)~27日(木)の間、3学年の坐禅錬成を実施しました。
○錬成告報
10月20日(木)、体育館に集まった3学年に対し、
坐禅科より坐禅錬成の心得を伝える「告報」を行いました。
「喋らない」
「音をたてない」
「自分の事だけをする」
この3つの約束をもって、坐禅錬成がはじまりました。
○坐禅の時間
各クラスごとに1日ずつ、
6時間目と放課後の時間を使って坐禅に励みます。
錬成といってもずっと坐っているわけではなく、
歩く姿勢や聞く姿勢、様々な所作を学びながら、
皆、一生懸命に坐禅を行いました。
○最終日
最終日となる10月27日(木)、3年生の皆さんが再び体育館に集合しました。
○理事長先生のお話
「人は何でも知っているが、自分自身を知らない」
ギリシャの哲人ターレスの言葉です。
学校は知識を身につけるところ。
では身につけた私は、何をしなければならないのか。
わずかな時間でも、静かに坐って
自己を見つめる時間のなんと大切なことか。
真剣に坐れば、必ずスッと気付くものがある。
坐禅錬成はその練習です。
本当に大切な坐禅は、
いつかどこかで一人見つめるものです。
ありがたい、もったいない、
何とも言えん良い奴が、
ちゃんと自分の中におる人になってください。
○学年主任のお話
何事も、本気でやらないと何も得ることはできません。
命という限られた時間をどう過ごすのか、
今回の経験をどう活かすかは、君たち次第です。
全員が胸を張って卒業式を迎えられるように、
靴をそろえることや、人を手伝ってあげる優しさから
「何か変わったな」と思われる一人ひとりになってほしい。
経験を糧に、成長していきましょう。
短い期間の中でも3学年の皆さんは真剣に坐禅に励み、
それぞれに自分自身と向き合えたのではないでしょうか。
入学したばかりの頃は痛かった足も、
週に1度の坐禅の授業を繰り返すことで次第に慣れ、
胸を張って坐れるようになってきました。
正しい姿勢と正しい呼吸を身につけることで、
心は自然と調(ととの)っていきます。
理事長先生のお話にある様に、
本当に大切なことは自分自身の中にあり、
それは、いつかどこかでひとり見つめるものです。
坐禅の授業や錬成での経験がその一助となり、
生徒の皆さんが市川高校を卒業して社会に貢献し、
この社会を支えていく立派な人になってくれることを願ってやみません。
坐禅錬成を終えた3学年の皆さんは、清々しい表情で下校して行きました。